日本では、手術や抗がん剤などの標準的な治療を終えたがん患者に対し、遺伝子を幅広く調べて最適な薬を探す「がん遺伝子パネル検査」が5年前から公的な保険で受けられるようになっています。
国立がん研究センターのグループが国内でこの検査を受けた4万8627人のデータを分析したところ、候補となる治療薬が見つかる割合は15.3%にとどまることが分かりました。
研究グループは
▽甲状腺がんでは85.3%
▽浸潤性乳がんでは60.1%など
薬が見つかる割合が高いがんがある一方で
▽唾液腺がんでは0%
▽脂肪肉腫では0.3%などと
治療薬が少なく薬が見つからないがんが多くあることが背景にあるとしています。